サンゴを接着 – プラスチック縛弾(べっぴん珊瑚)を使ってみる
今回はサンゴの接着についてです。
今回は、プラスチック縛弾というものを使ってみました。
現在のサンゴの接着状況
接着状況と書いていますが、正直なところ1個も接着していません。。。
どれもライブロックの上にぽんと置いてあるだけだったり、底砂に埋め込んであるだけです。
全体的にはこんな感じ。

例えば、ナガレハナサンゴは、ライブロックレプリカに空いている輪っか型の空洞にぽんと置いてはまっているだけです。


ツツマルハナサンゴはというと、単純に底砂の上において、ちょこっと底砂に埋めただけなので、マガキガイが突っ込んでくるせいで、毎日少しずつ場所がずれてしまいます。

(たまにカクレクマノミが中に入る)
フラグ系のサンゴは適当に底砂に刺していますが、こちらも案の定、マガキガイにいつも蹴散らされて、よく抜けかけています。

ウィスカーズコーラルに至っては、フラグな上になかなか重量もあるので、直挿し+ライブロックに立て掛けで対応しています。
が、これもマガキガイに毎日のようになぎ倒されています。

それにしても共肉の衰退がひどい。。
さすがにいつまでもこのままにするというわけにはいかないので、各サンゴをライブロック(デスロック+ライブロックレプリカ)に接着するこにします。
サンゴの接着に使用するのはプラスチック縛弾
これまではサンゴの接着に100均の瞬間接着剤を使ってみたり、ホールドファストを使ってみたりしましたが、なかなかうまく接着することができませんでした。
たぶん自分が下手くそなだけだと思うのですが、他の方法も試してみたいなと思ったので探してみたところ、ブラスチック縛弾(ばくだん)というものを見つけました。

楽天でもAmazonでも取り扱っているお店が無かったので、僕はイーストアフリカさんの通販で購入しました。
写真にあるとおり100gで1500円なのですが、一個の接着に10gも使わないので、10個以上の接着できると考えると、かなりコスパがいい気がします。
使い方は簡単で、プラスチック縛弾と水を耐熱容器に入れて、レンジでチンすると水飴みたいに柔らかくなるので、これでサンゴとライブロックを接着するだけです。
ちょっとやってみましょう。
ナガレハナサンゴをプラスチック縛弾で接着
まずは、現在のナガレハナサンゴ。
先程の写真のとおりですが、くぼみに置いているだけなので、下の写真の底砂近くのライブロックの端っこに接着してみようと思います。

まずは耐熱容器を用意。
これは100均(セリアだったかな?)の食器売場で見つけました。

この耐熱容器に、適当な量のプラスチック縛弾を入れます。

そして、プラスチック縛弾が浸かるくらいに水を入れます。
多少多くても別に大丈夫。

あとは、パッケージに書いてあったとおり、レンジで2分チンするだけ。
ラップなどは不要です。

特にワット数の指定はなかったので500Wでやってみましたが、問題ありませんでした。
電子レンジから容器を取り出すときはヤケド注意ですが、温めるとこんな感じでプラスチック縛弾が溶けています。

中身はかなり熱いので、ピンセットでつまんで取り出します。
水飴みたいな柔らかさになっていて、あんまり長い時間ピンセットでつまんでいると、ピンセットにくっついちゃいそうになります。
ただ、ガムみたいにまとわりつく感じではないので、多少くっついてもすぐに剥がせます。

取り出した直後はちょっと熱いですが、ちゃんとお湯を切れば触れなくはないレベルなので、素手に持ち替えてコネコネします。
手でコネていると冷めてきて、少し硬くなってきます。
適当なところで、プラスチック縛弾をナガレハナサンゴの底にくっつけます。
この時、瞬間接着剤をたくさん使うとかなり固定しやすくなるのですが、失敗した時に剥がしにくくなるのが難点。
反対側(ライブロックに接着させる側)にも100均の瞬間接着剤をたっぷりと。

あとは、設置したいところにそのままくっつけて、1分くらい手で抑えておけば、プラスチック縛弾が硬くなって接着できます。
固まってくると元の白い色に戻ります。
ナガレハナサンゴはそれなりに重みがあるのですが、斜めでもこのとおり、ちゃんと固定できます。


ただ、先程も書いたように、あまりにもしっかり接着でき過ぎてしまうので、接着に失敗して剥がす時はなかなか苦労しました。
サンゴの形状次第ですが、サンゴ側は瞬間接着剤の量が少なくても大丈夫なように、プラスチック縛弾にサンゴを埋めるような感じで接着できると、もしもの時も剥がしやすいかもしれません。
ちなみに剥がした場合でも、プラスチック縛弾を再度レンジでチンすれば再利用できます。
ホールドファストは固まったらそれでおしまいなので、そこはプラスチック縛弾の利点ですね。
フラグサンゴもプラスチック縛弾で固定
他のサンゴも同様に固定していきます。
ウィスカーズコーラルについてはプラグに接着していたのですが、一旦プラグから取り外し、ライブロックに直接接着しました。
ただ、プラグに活着しているマメスナなどのソフトコーラルはどうしたものか。。。
彼らはきっと、プラグから取り外してプラスチック縛弾で接着しても、自切りしてどこかに流されていってしまう気がします。
というわけで、僕が出した答えはこれ。

本当は、プラグの棒の部分だけ切れれば良かったんですが、プラグってかなり硬いんですね。。。
これはさすがに硬すぎで無理でした。
なので、プラグの棒の部分をプラスチック縛弾で固定して、そのまんま接着しました。
これはこれで、結構接着しやすかったのでありかなと思います。
こういう使い方ができるのも、プラスチック縛弾のいいところかなと思います。
ツツマルハナサンゴもナガレハナと同じような感じで接着して完成。

それにしても、ツツマルハナサンゴもかなり共肉が衰退してきてしまっているな。
前の水槽でも接着せずに、ライブロックのすき間に置いていただけだったからか、ライブロックに接していたところは共肉がなくなってしまっていました。
それとも、硝酸塩濃度が上がらないことをいいことに、水換えをサボりまくって栄養不足になってしまっていた可能性もあるのかな。
これからはもう少し頻繁に水換えもして、様子見しようと思います。
復活してくれるといいな。