ウィスカーズコーラルに復活の兆し
今回は久しぶりにウィスカーズコーラルの話です。
共肉の衰退がひどかった頃のウィスカーズコーラル
以前に こちら のブログにも書きましたが、ウィスカーズコーラルの周りがスタポ畑になってしまった際に、ウィスカーズコーラルの共肉がかなり衰退してしまいました。
下の写真は今年の3月頃のものですが、完全に周囲をスターポリプに囲まれていました。


一見写真ではナガレハナサンゴも周囲をスターポリプに囲まれているように見えますが、持ち前の強い毒のおかげでポリプの下にはスターポリプは生えてきていません。
一方で、ウィスカーズコーラルはどうだったかというと、ウィスカーズコーラルの骨格部分にまでスターポリプが成長してきてしまっていました。
どうやらウィスカーズの毒はスターポリプより弱いようです。
下の写真はライブロックからプラグにウィスカーズコーラルに移し替えた時(今年の4月くらいなので、↑の写真の1ヶ月後くらい)のものですが、共肉が衰退して、骨格がかなり露出してしまっています。
骨格に活着してしまっていたスターポリプはすべてカッターナイフで削りとりました。


もうほとんど共肉は残っていないようです
そして、この後1ヶ月くらいはプラグを底砂に直挿し状態で過ごしたので、スターポリプからの影響を受けない状態で、新水槽に切り替えとなります。
新水槽に切り替わってからのウィスカーズコーラル
こちらは、新水槽に移し替えた直後(5月頃)の写真なので、↑の写真からさらに1ヶ月が経過した頃です。
衰退していなかった側はしっかりポリプが開いていますが、衰退してしまった側は相変わらず寂しい状態です。


でも、すこし共肉が戻ってきている気がしなくもない
そしてさらに1ヶ月後(6月)はこんな感じ。
プラグを直差しにしていただけだったので、マガキガイに倒されまくりでしたが、その影響でウィスカーズコーラルの向きが変わってしまっています。
なので以前の写真と比較しにくい上に、衰退してしまった側の写真が無いのではっきりしませんが、明らかにポリプの数は増えているようです。


が、よーくウィスカーズコーラルの根本を見てみると、、、

またスターポリプが生えてきていました。
信じられないくらいの生命力です。
せっかくウィスカーズコーラルの調子が戻ってきたのに、またスターポリプに覆われてしまっては困るので、再度カッターナイフで削っておきました。
さらに1ヶ月が経過して7月。
プラスチック縛弾 で接着したばかりだったので、ポリプの咲きはイマイチですが、下の部分以外はポリプが出ています。


現在のウィスカーズコーラル
そして、現在。
↓の写真はさらに1.5ヶ月が経過した、昨日のものです。


見てのとおりで、完全に骨格が共肉で覆われたわけではないですが、露出部分はかなり減り、ポリプの数は増え、1つ1つのポリプも大きくなりました。
しかしこのウィスカーズコーラル、いろいろなショップでよく見かける、枝が長く伸びる感じに全然育ちません。
骨格の形成に必要な栄養が水槽内に不足しているからなのかな。
それとも単にそういう種類なのか?
いずれにしても、このままなら順調に育ってくれると思うので、これからの成長も観察していこうと思います。